ホームページリニューアル前の注意事項とチェックリスト
ホームページのリニューアル前に確認したい注意事項をチェックリスト形式で整理します。旧サイト・WordPress・管理画面・フォーム・契約の棚卸し手順と、旧サイト削除前の注意点を解説します。
「リニューアルしたいが、今あるサイトをどこまで残すべきかわからない」 「旧サイトや古い WordPress が残っていそうで不安」 「作り直す前に、整理漏れを防ぎたい」
こうしたときは、制作やデザインの話に入る前に、今ある環境を棚卸ししておく方が進めやすくなります。
リニューアルは、デザインを新しくするだけの作業ではありません。サーバーの中身、契約、管理体制を見直せる数少ない機会でもあります。逆に、棚卸しをせずに進めると、古い問題を新しいサイトの裏にそのまま引き継ぐことになります。
この記事では、ホームページリニューアル前の注意事項として確認しておきたい旧サイト、管理画面、WordPress、フォーム、契約のチェック項目と、棚卸しの進め方を整理します。
なぜ先に棚卸しが必要か
リニューアル前に棚卸しをする目的は、次の4つです。
- 不要なものをそのまま引き継がないため:使っていないページや仕組みは、意識して整理しない限り新サーバーにも残り続けます。
- 今の問題が見た目か管理かを切り分けるため:デザインの古さが問題なのか、管理体制の曖昧さが問題なのかで、リニューアルでやるべきことが変わります。
- 作り直し後も管理しやすい状態にするため:何がどこにあるかを把握した状態でリニューアルすれば、その記録自体が引き継ぎ資料になります。
- 何を消してはいけないかを判断するため:一見不要に見えるものが、フォームの送信や画像の参照に使われていることがあります。
そもそもリニューアルすべきかどうかを迷っている段階なら、先に古いホームページはどうする?で判断基準を整理することをおすすめします。
リニューアル時に残りやすいもの
過去のリニューアルや担当交代を経たサイトでは、次のようなものがサーバーに残っていることがよくあります。
- 旧サイト(前回リニューアル時の一式)
- 使っていない WordPress
- 古いフォーム
- 管理者不明のアカウント
- 使われていない画像やファイル置き場
これらは表からは見えないため、「あることに誰も気づいていない」状態になりがちです。特に放置された WordPress は不正アクセスの入口になりやすく、実際にサイト全体を巻き込んだ事例もあります。
リニューアル前のチェックリスト
確認したい項目を、種類ごとに整理します。
公開中のサイト
- 今公開中のサイト URL と構成が把握できているか
- 検索結果からアクセスされているページがどれか把握しているか
残置環境
- 旧サイトやテスト環境が残っていないか
- WordPress や管理画面が複数存在していないか
- 使っていないサブドメインや旧ドメインがないか
フォーム・通知
- 問い合わせフォームや通知先メールの行き先が明確か
- フォームの通知先が退職者や旧担当者のアドレスになっていないか
契約・アカウント
- サーバー、ドメイン、SSL の契約先がわかるか
- 契約の名義が自社か制作会社か把握しているか
- 管理者アカウントの一覧と所在が整理されているか
体制
- 誰が更新・保守を担当するか決まっているか
- リニューアル後の相談先が決まっているか
契約先や管理画面の場所自体がわからない場合は、先にホームページの管理会社がわからないときの確認項目から始めてください。
棚卸しの進め方
順序としては、次の4ステップで進めると漏れにくくなります。
- 今公開中のサイトを把握する:公開されている URL とページ構成を一覧にします。ここが基準になります。
- 旧環境や残置物を洗い出す:サーバーの中身を確認し、公開サイト以外に何があるかを洗い出します。社内の記憶だけに頼らず、実際にサーバーを見ることが重要です。
- 今後使うものと使わないものを分ける:洗い出したものを「新サイトでも使う」「使わない」「不明」に分類します。「不明」が残ること自体は問題ありません。
- 削除前に依存関係を確認する:「使わない」と判断したものも、すぐには消さず、公開サイトから参照されていないかを確認します。
旧サイトを削除する前に注意したいこと
古いものが見つかっても、すぐ消せばよいとは限りません。
- 今の公開ページが参照しているかもしれない
- メールフォームだけ旧環境を使っていることがある
- リダイレクトや画像参照元として残っている場合がある
ためです。
また、旧ページの URL に検索エンジンや外部サイトからのアクセスが残っている場合、削除すると訪問者がエラーページに行き着きます。アクセスのあるページは、新サイトの対応するページへ転送(リダイレクト)設定をしてから整理するのが基本です。
棚卸しの目的は、「全部消す」ことではなく、何を残し、何を止め、何を移すかを決めること です。
作り直し前に決めたいこと
棚卸しの結果をもとに、制作の話に入る前に次の4点を決めておくと、リニューアル後の放置を防げます。
- 何を残すか
- 何を消すか
- 誰が管理するか
- 相談先をどうするか
特に「誰が管理するか」は、リニューアルの見積もりや契約内容にも関わります。リニューアル後の管理についてはホームページ保守とは?費用の目安まで解説で整理しています。
よくある質問
- リニューアル時に旧サイトはそのまま残しておいてよいですか?
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残したままにするのはおすすめしません。旧サイトは更新されないまま放置されやすく、危険の入口になることがあります。ただし、すぐ削除するのではなく、参照関係を確認したうえで「残す・止める・移す」を決めるのが安全です。
- リニューアル前の棚卸しは誰がやるべきですか?
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現状や経緯を知る社内担当と、技術面を確認できる制作会社や外部の相談先が、一緒に行うのが理想です。社内だけでは残置環境に気づきにくく、外部だけでは経緯がわからないため、両方の視点があると漏れが減ります。
- 棚卸しをせずにリニューアルするとどうなりますか?
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旧サイトや使っていない仕組みがサーバーに残ったままになり、新しいサイトの裏で放置が続くことがあります。また、必要なフォームや転送設定を見落として、リニューアル後に問い合わせが届かなくなるトラブルも起こりがちです。
- リニューアル前の棚卸しはどれくらい時間がかかりますか?
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サイトの規模と履歴によりますが、公開ページと契約先の確認だけなら数時間〜数日で把握できることが多いです。リニューアル履歴が長く、旧環境が複数残っている場合は、調査に時間がかかるため、制作の検討と並行して早めに始めることをおすすめします。
運営者情報
中沢 孝幸
屋号 ホットスペース / Web制作・運用歴 20年以上
ホームページの問題は、明らかに壊れてから初めて気づかれることが少なくありません。20年以上にわたりWeb制作・運用に携わるなかで、放置されたWordPressが改ざんなどの実害につながる現場も見てきました。
WordPressの保守・整理、改ざんや不正アクセスの調査・復旧、サーバーや旧環境の整理を中心に、長年の現場経験と最新のAIを組み合わせて、全国からオンラインで対応しています。大きな問題になる前の、「なんだか心配」という段階で現状を整理できる相談先をつくりたいと考え、このサービスを運営しています。